「……お母さん、リョウがキス魔になってしまいました。どうしたらいいですか」

「おい」

「……え、嫌いななすびを食べたらいい?分かりました!じゃあ早速今日の晩御飯の時の食べさせますね!」

「……おい、適当なこと言ってんじゃねーぞ」

「きゃ~!ちょ、リョウ!くすぐったい!ごめんってば!」



もう!ちょっとした冗談なのに!


脇腹をくすぐりにくるリョウにすぐさまギブアップするけれど、よっぽど嫌いななすびを食べたくないのか、こちょこちょが全然止まらない。



「……っはぁ、はぁ、もう!やりすぎ!」


笑い死ぬかと思ったよ!


止まった頃には息も絶え絶えで。

もう二度と言わないと心の中で誓った。