「そんなかわいー顔してっと食われんぞ」

「ちょ……!ここお墓!!お母さんの前!!」



顔を近付けてくるリョウを何とか止めようと両手で阻止をするけれど、非力な私ではリョウに適うわけもなくて。


「おい」

「ここじゃダメ!!」



何とか唇が触れる直前で顔を逸らして回避する事ができたけど、リョウの唇を完全に避けるのは無理だった。


そっと私の左頬に触れる、リョウの唇。



「ちょ、んっ……!」


すぐに離れるかと思ったのに、こともあろうかそのまま下へと移動したかと思うと、下唇をペロッと下で舐められた。



「……っ、もう!リョウ!!」

「ククッ。避けたバツだ」

「~っっ」



もう、恥ずかしすぎて何も言えなくなってしまう。


ほっぺにキスだけじゃなく、唇を舐められるなんて、普通にキスされるより恥ずかしい!

こんなことなら大人しくキスされておくんだった!