キミを奪いたい




「……相変わらずの地獄耳だな~。お前」



変なポーズをしているリンちゃんを見て、呆れたように肩を竦める煌くん。


隣にいた彼方くんや陽くんは、


「りっちゃんだから」
「凛音だから」


とハモリ、壱さんは苦笑。彼氏である十夜さんは相変わらずの無表情で、でも、優しげな瞳でリンちゃんを見ていた。



「地獄耳?」



とそう呟いたちょうどその時、

ようやく私の耳にも“それ”が届いた。





「……バイクの音?」



次第に大きくなっていくエンジン音。

それは確かにこちらへと近付いて来ていて……



「っ、」



次の瞬間、耳を塞ぎたくなるほどの爆音が倉庫内に響き渡った。


出入口付近を見れば、一台のバイクが倉庫内に突っ込んで来ていて、そのバイクはエンジン音を響かせたまま停車していた。



「え……?」



エンジン音が静まり、ライトが消えた時、


「えっ!?」


ようやくバイクに乗っているのがリョウだと気付いて、思わずみんなの方を振り返った。

すると、驚いている私とは違い、なぜか笑顔のみんな。



侑真……?




「俺たちからのプレゼントだ」