「気にせずいつでも来たらいい」
応えられずにいたら、同じ輪にいた侑真がそう言ってくれた。
「……侑真、ありがとう」
緋月は抜けてしまうけど、みんなの事ずっと仲間だって思ってる。
離れていても繋がってる。
───そうだよね、侑真。
「良かったぁ!あやのちゃん、倉庫に来る時言ってね!絶対遊びに来るから!あ、こっちにも遊びに来て!ね!約束!」
「うん、遊びに行くね!」
これからもリンちゃん達と繋がっていられると思ったら嬉しくて、二人で手を繋いでピョンピョンと飛び跳ねる。
「リンちゃん、デザートもあるみたいだよ。一緒に選びに行こう!」
「いいねいいね~!よーし、全制覇するぞー!……と?」
「……リンちゃん?」
いえーい!と張り切って右手を上げたリンちゃんが、急に黙り込んだかと思うと、何やら耳を澄ましている。
どうしたんだろう。急に。