「瑠衣っ……!」
私の肩を抱きながら、髪の毛を掴んでいる男に向かって蹴りを繰り出す瑠衣。
その衝撃のお陰で手が解かれ、無事に髪の毛が解放された。
と同時に瑠衣に突き飛ばされて、今度はいつの間にか傍まできていた侑真の腕の中へ。
そしてそのまま連れて行かれたかと思うと、焦りがあったのか、侑真にしては少し乱暴に車の中へと押し込まれた。
続いて侑真も乗り込んでくる。
車内にいたのは運転手の成くんだけで、颯太の姿はない。
「瑠衣!那智!来い!!」
窓を開けて瑠衣となっちゃんを呼ぶ侑真。
二人は返事をする余裕はなかったみたいだけど、その呼び掛けのすぐ後に男たちを蹴り飛ばし、距離が離れた所で車へと戻ってきた。
「瑠衣! なっちゃん! 大丈夫!?」
「……ってぇ~」
「はぁ……っ、あ~こんなキツいの久しぶりかも……」
瑠衣は助手席に。なっちゃんは後部座席の侑真の隣に乗り込んできたのはいいけれど、二人とも疲れきっていて辛そうだ。


