「……そうか。ならいい」
さっきとは違い、穏やかな声色だった。
それはきっと、リョウの想いを────決意を汲み取ったから。
侑真……
侑真の視線がリョウから私へと移動する。
その瞳はさっきの声色と同じでとても穏やかで。
だけど、どこか寂しげに揺らいでいた。
「ゆう────」
呼び終わる前に侑真が私の前から去っていった。
他のメンバーも続いて去っていき、最後の一人が幹部部屋から出て行ってしまった時、なぜだか分からないけれど言葉にならない寂しさが込み上げてきた。
「あやの」
静寂の中で響いた、私の名前。
振り向くと、私をまっすぐ見つめているリョウと目が合った。


