キミを奪いたい



「リョウ、私───」

「あやの」



侑真に呼び止められて、グッと唇を噛みしめる。



「言っただろう。お前が幸せならいいって」

「だけど……」

「いいんだ。お前に危険がなければ俺たちはそれでいい」

「侑真……」



侑真のその言葉に、瑠衣も颯太もなっちゃんも頷いてくれる。


なんでみんなそんなに優しいの……?

私はみんなに心配かけてばかりなのに。





「で、返事は?」

「……縁は完全に断ち切る。あやのを危険な目には合わせない。

あやのは────俺が護る」

「っ、」



その言葉はなっちゃんへの返事なはずなのに、リョウの視線はまっすぐ私に向けられていた。

私を見つめるその瞳には一つの揺らぎも見られなくて、確固たる意志が感じられる。


その力強い瞳に、どうしようもなく胸が熱くなって、ドキドキが止まらない。