「お前と一緒で雷神もここに乗り込んできたんだよ。雷神と組んでZeusを潰そうって提案しにな」
「……」
「もちろん乗らなかったけど。敵地にまで乗り込んできたのは後継者争いと姫奪還のためだったんだな」
と、侑真が確認するようにそう言ったことで、私たち緋月はその存在を思い出した。
「そういやお前、あやのを手に入れるとか言ってるけど、婚約者もいるし、雷神の姫もいんじゃん」
「おい、瑠衣」
婚約者と、雷神の姫。
そうだ。瑠衣の言う通り、リョウの傍には今、二人の女の子がいる。
でも、“彼女”は────
「雷神の姫?……あぁ、ソレと“蓮見の婚約者”は同一人物だ」
「……え?」
「同一人物?」
「マジ?」
……やっぱり雷神の元姫と婚約者は同一人物だったんだ。
そうかなって思っていたけど、本当にそうだったなんて……


