「っ、」
ハッとした。
侑真の言いたいことに気付いてしまったから。
それと同時に、瑠衣が何かを言いかけてやめた理由も。
リョウが家と縁を切るなんて言ったのは、私とやり直すため。
その為に、リョウは家と縁を切るつもりでいるんだ。
「───あぁ。
あやのを極道の世界に引き入れるつもりはない」
私を、極道の世界に入れないために。
「縁を切る。簡単に言っているが、それは本当に可能なのか? その世界のことはあまり詳しくないが、簡単に足を洗える世界ではないことぐらい知っている」
「……」
確かに、それは知識が浅い私でも知ってる。と言っても、ドラマや映画の世界から得た知識だから、それが本当かどうかは分からないのだけれど。
「まぁ、敵地へ単身で乗り込んできたぐらいだ。その確信がないとそこまで出来ないだろうけど」
「……」
「あるんだろ。 確信」
「……あぁ」
そう小さく返事したリョウは、一度目を閉じた後、再び侑真を見据えた。
「────俺は、本妻の子供ではない」


