キミを奪いたい




「どういうことだ。 知ってて来たんじゃないのか?」

「はぁ!? 知らねぇよ! つーか、マジなんでテメェがいるんだよ!あやの出せよ!!」



半ばキレ気味のリョウにブチキレたのは瑠衣だった。

無理もない。

ここにいると誘拐まがいの電話まで来たのに、来てみたらそこには敵対しているチームのトップがいて、しかもキレてくるのだから。




「あやのが拉致されたのか!?誰からここを聞いた」

「はぁ!? んなのこっちが聞きてぇよ!あやのがここにいるって電話来たんだよ!

つーか、お前がここにいるってことはお前が拉致ったんじゃねぇのかよ!!」

「俺じゃない」

「んなこと信じられるわけ───」

「瑠衣」



侑真は察したのだろう。

リョウが何もしらないことを。


そして───あやのが拉致られて動揺していることも。