キミを奪いたい




「……え?」



……この人たちは、誰?




彼女の背後に並んでいるのは、黒いスーツを着た十数人の男の人たち。

その姿を一目見ただけで、私とは違う世界の人だと分かる。




「彼らがどんな世界の人間なのか、言わなくても見当がつくでしょう?」





「……」


彼女の言うとおり、すぐに見当がついた。

というより、見た瞬間その世界の人しか思い浮かばなかった。


だって、ドラマや漫画でよく見る“極道”と同じ姿格好をしていたから。




彼女の口ぶりからして、彼女はこの人たちを従える立場にあるということが分かる。


だとしたら、その彼女の婚約者であるリョウの家も同じ世界の……?




「ふふ。察したようね」

「……」

「さぁ、どう?これでもリョウとやり直したいと言えるかしら?」