キミを奪いたい



そう思って着いて行くと、着いた場所はついさっきまで寝ていたあの座敷の間だった。



まさかこの部屋に戻ってくるなんて……


もしかして、逃げ出したのって無駄だった?

あのまま待ってればこの子が来てくれたよね。



じゃあ私、無駄にあの怖い男性二人と会ってしまったってこと?


あんなに怖い思いしたのに……




そう後悔していたとき、先に座敷の間に入って行った女の子がくるりと振り返ってきた。


……のはいいんだけども。




「……」



なぜか腕を組み、仁王立ちで私を睨んでいる女の子。

あまりの気迫に怖くて話しかけられなくて。


女の子が何か切り出してくれるのを待つことしか出来ない。



っていうか、なんで私こんなにも敵意を向けられているのだろう。

怒るとすれば、勝手に連れて来られた私だと思うんだけど。



……なんだか腹が立ってきた。