キミを奪いたい



だ、だれ?



明らかに私に向かって微笑んでいる女の子は、駆け寄って来たかと思うと私の腕を取り、まるで仲良しカップルのように腕を組んできた。



……えっ!? えっ!? えっ!?



まさかそんなことをされるとは思わなくてパニックになる私。



あれ? 私この子と知り合いだったっけ?

初対面? だよ、ね……?




驚きすぎて思考がこの状況に追いつかなくて。


そうこうしている内に話が進み、なぜか私はこの女の子の友達として男性二人に紹介されてしまった。


男性二人もこの女の子が私に親しく接しているせいか疑いもせず会話を続け、

私だけがこの状況についていけてなくて迷子状態。






結局その後、私は口を挟むことなく会話は終了。


去り際、威圧感たっぷりの着物姿の男性は私に見向きもしなかったけど、

従えていた変人……変わった人はすれ違いざまに意味深な笑みを浮かべて去っていった。