キミを奪いたい



ゴクリ、喉が鳴る。


緊張で手汗がにじみ、足が震えた。



……ここがどこか知りたいけれど、この人たちとは顔を合わせたくない。



第六感ってものなのかもしれない。

人影を視界に入れた瞬間そう思った。



人影は全員で三人。

一人は標準身長だけれど、あとの二人はどちらも180cmはゆうに越していて、一番背が高い人なんてまるでプロレスラーのような立派な体型をしている。

勝手な想像だけど、きっと顔も強面にちがいない。




どうかこの部屋に入ってきませんように……!










「……ふぅ……」


手を組んでまで祈った甲斐あってか、三人は私に気付くことなくこの部屋を通りすぎていった。



ひとまず一安心……と。



けど、安心もしていられない。

だって、この部屋を出ると、さっきみたいな大柄の男の人たちがウジャウジャいるかもしれないから。


「はぁ……」