キミを奪いたい



パッと見、八畳ほどある座敷の間。


すぐそばにある床の間には立派な活け花と掛け軸があり、天井を見上げれば芸術とも言える凝った欄間がある。


きっとそこのふすまを開けると、同じような立派な座敷が広がっているのだろう。



「どうしよう……」



とりあえず、布団を捲ってその場で正座してみた。

そして、もう一度ぐるりと室内を見回して考え込む。



けれど、いくら考えたところで答えが出るわけでもなく。

結局、この部屋から出ないことにはどうにもならないという結論に至った。




そうと決まれば、早速行くべし。



とりあえず、つい今まで寝ていた布団を手早く整えて立ち上がる。


あとは部屋から出るだけなんだけど……



「どこから出よう……」