「どうなんだよ」
「ど、どうって……」
思い出すも何も、顔が赤くなってたのはリョウのせいだし。
かと言って、それを本人に言うのも恥ずかしすぎるっていうか……。
「あ、早く手当てしないと!ジッとしてて」
何とかごまかそうと、消毒液を染み込ませたコットンをリョウの顔に近づける。
「────誤魔化してんじゃねぇよ」
すると、伸ばした手がリョウの手によって阻まれてしまい、───かと思ったら、そのまま腕を引かれ、リョウの胸へと飛び込んだ。
「っ、」
「……ふ~ん」
至近距離で目が合ったかと思えば、意味深な笑みを浮かべられて。
すぐさま顔を隠そうとうつむいたけれど、そんなことしたってもう見られてしまっているから何の意味もない。
けれど、ずっと見られるほど私の心臓は強くないから、出来るだけリョウに見られないように必死にうつむいた。


