「……え?」
ひ、人?
よく見れば、リンちゃんの足元に倒れているのは短髪の男の人で。
『え、だれ?』
こちらに背を向けているから誰だか分からず、私たち三人は寄り添い合いながら倒れている男の人を見つめた。
って、あれ?この人ってもしかして……
誰だか見当がついたそのとき、ある人物が視界を横切っていった。
それがリョウだと気づいた途端、ドクンと心臓が飛び跳ねる。
リョウはこちらを一瞥することなく通り過ぎて行き、男たちと向かい合った。
「テメェの目当ては俺だろ。来るんならさっさと来いよ」
まさか開口一番喧嘩を吹っかけるなんて思ってもみなくて。
「テメェ……」
当然、挑発された男たちは般若のような形相に変わり、すぐ目の前にいるリョウ目がけて飛びかかった。


