キミを奪いたい




──と心配したけれど、


『……はぁ。出てくんならもっと早く出てこいよ。帰れると思って喜んだじゃん~』


リンちゃんは全く動揺する様子もなく、なんなら余裕さえ感じる。



『あやのちゃん、妃奈、ごめんね。一瞬で終わるからちょっと待ってて』

「う、うん」

「一瞬……?」



私もそこが気になったよ、妃奈ちゃん。

でも、リンちゃんなら本当に一瞬で倒しちゃいそうだけど。



私も妃奈ちゃんもこんな状況だというのに、リンちゃんが強すぎるせいなのか、はたまたリンちゃんがユルいせいなのか。

どっちもな気がするけれど、とりあえず待っててと言われたから待つことにした。


──と、そのとき。



「ひゃっ……!!」

「わっ!」

『……っビックリしたぁ』



背後から突然倒れてきた何かに、三人同時で飛び上がった。