キミを奪いたい




「やっぱ、どこの繁華街もメイン通り外れると治安悪いんだね~」

「……そうだね。ちょっとこわいかも」



商店街のメイン通りから大通りまでの抜け道はやっぱり不気味で。

普段幹部たちと歩いてるときはそこまでじゃないのに、女の子三人だと少し不安になる。


私たちは目配せをし合い、早めに通り過ぎようと小走りで駆け出した────そのとき。


ある道角に差し掛かったところで、何人かの男の叫び声と何かが倒れるような音がした。

結構大きな音だったから、反射的に振り向いてしまった私たち。





「っ」



振り向いた瞬間、思わず息を呑んだ。

でもきっとそれは私だけじゃなく、リンちゃんと妃奈ちゃんも同じで。



けど、私が驚いた理由は二人とは違った。







────リョ、ウ……?




なぜなら、視線の先にいたのがリョウだったから。