キミを奪いたい



「今度は女バージョンで来るからランジェリーショップ行こうね!」

「そうだね。……ふふ。あの時はほんと焦った~」



思い出すだけで笑ってしまう。

だって、リンちゃん自分が男装してること忘れて普通にランジェリーショップ入って行くんだもん。

気づいたときの慌てようったら……ダメだ。思い出しただけで笑いが込み上げてくる。



「もう!妃奈もあやのちゃんも笑いすぎ!」


そういうリンちゃんも思い出したのか、つい今失態を犯したかのように顔を真っ赤にさせて怒っている。


そんな姿も可愛いなんてズルいよね。










「待ち合わせってこの辺でいいの?」

「んー、と。もう少し先かな」



総長さんに電話をしたら、昼間に別れた場所じゃなく、今いる付近まで迎えに来てくれるというからそこへと移動中の私たち。


昼間降ろしてもらった所まで行こうと思ったら徒歩で15分ぐらいかかってしまうから、散々歩き回った私たちには少しキツくて。

だから、近くまで来てくれるって言ってくれて本当にありがたかった。