キミを奪いたい



「うぉ!誰かと思った!マジか。化粧ってすげぇな」



幹部室に戻ると、私を見た瑠衣に開口一番そう言われ、恥ずかしくなってリンちゃんと妃奈ちゃんの後ろに素早く隠れた。


だって、いくらメイクで変わったって言っても、すっぴんで美しすぎる鳳皇幹部さんの前では私なんてまだまだ凡人で。

褒めてもらうと何だかいたたまれなくなるというか……申し訳なく思えてくる。






「よし、行こう!」


そんな私を他所に、まるで戦いにでも行くかのように気合い入れまくりのリンちゃん。


リンちゃんに触発された私と妃奈ちゃんは、「うん、行こう!」と同じように握りこぶしを作って気合いを入れる。






「じゃあ、行ってきまーす!」


幹部たちに手を振って、はやる気持ちを抑えながら車へと向かう女子三人。


「どうぞ~」


──と、プラス、運転手の壱さん。