「それ、どういうこと……?」
嫌な予感が込み上げてきて、声が震える。
緋月の中じゃないとすると、他に答えは一つしかない。
「他の族の間で噂になってる」
────それ、しか。
「なん、で……」
私が誰かと付き合ってるなんて、そんなこと知ったところで何のメリットにもならないのに。
「っていうか、今回のはとばっちりだろうな」
「……とばっちり?」
どういうこと?
首を傾げて瑠衣を見れば、瑠衣の視線は私の隣へと流された。
「……なっちゃん?」
なんで私がなっちゃんのとばっちりに?
「緋月に入ってすぐ幹部になったからな。それに加え、長年フリーの姫と仲良く出歩いてたら、そりゃ噂にもなるわな」
「…………」
なるほど。
とばっちりってそういう意味なんだ。
要するに、緋月の幹部になれる実力者って理由ですでに噂になっていたところに、タイミング悪く姫の私が頻繁に仲良く出かけてたから……


