キミを奪いたい





なんで、侑真がここに……?





振り向くと、そこには侑真だけじゃなく瑠衣と颯太、なっちゃんまでいて。


なっちゃんは怪訝な顔をしているだけだったけど、瑠衣と颯太はリョウを思いきり睨みつけていた。


瑠衣に至っては今にも掴みかかりそうな勢いで、


それを見た私は直感的にヤバいと思った。




どうしよう……リョウといるところをみんなに見られてしまうなんて……




心臓の音が頭まで響いて、息が詰まりそう。

嫌な汗が背中を伝い、焦りが募っていく。




なにか言わなきゃ。

そう思っていても、パニックになった頭では何も考えられない。








「────何してるのかって聞いている」



こっちへ向かって歩いてきた侑真が、隣に来るなり私の手を引いて背後へと隠した。

侑真越しに見たリョウはいつもの無表情で、侑真をまっすぐ見据えている。


その双眸には侑真たちみたいな怒りの感情はなく、私みたいに焦りすらも感じない。