なんて言えばいいのか分からなかった。
アナタの息子さんとはもう仲良く出来ないんです、なんて、そんなこと言えない。
「きっとリョウはあなたのこと大切に思ってるわ」
「……え?」
リョウが、私のこと?
まるで本人聞いたかのように自信満々にそう言ったお母さんには、それ以上詳しく聞けそうになかった。
少し話せばボロが出てしまいそうで。
私にはリョウとの関係を話す勇気なんてなかったから。
だから、それ以上それについて触れることは出来なくて、そこからはリョウのこととか病院の中庭のこととか、他愛のない話で盛り上がった。
「あ、リョウからだわ」
中庭でお喋りを始めて20分ほど経った頃、お母さんのスマホから着信音が鳴り響いた。
どうやら相手はリョウらしく、ここにいる訳でもないのに心臓がドキドキとうるさく波打ち始める。
「うん、分かったわ。じゃここで待ってるわね」
……え?
待ってる?
それってもしかして……
「あやのちゃん、今からリョウ、ここに来るみたい」


