上から目線で物を言う雷神総長にまた「はぁ?」と声を上げる瑠衣。


反応したのは瑠衣だけじゃなく、他のメンバーもイラついたのか、声を上げることはなかったけど雷神総長を見る目は怒りに満ちていた。


それでもまだ笑みを絶やさない雷神総長はある意味肝が据わっているというか……




「それは同盟を組むってことか?」

「そこまで望んじゃいねぇよ。ただお互い手を出さない。それだけだ」

「……分かった」

「お。じゃあ──」

「いや、すぐには答えは出せない」




一瞬、提案を受けるのかと思って焦った。



良かった……



侑真のことだから、一存で決めることはないと思っていた。

けど、まだ受けないとは決まってない。




「後日連絡する」



そう言った侑真に「分かった」とすんなり引き下がった雷神総長は、

去り際、「くれぐれも後悔するような選択すんなよ?」と意味深発言を残して倉庫を出て行った。