キミを奪いたい



「あー、あれは命令されたんだよ」

「……命令?」




────誰に?



なんて、聞き返さなくてもすぐにある人物の顔が脳裏に浮かんだ。

瞬間、サッと血の気が引いていくのを感じて唇が小さく震える。



まさか……






「お前らも薄々勘づいてんだろ?」





ドキッとした。

まるで頭の中を見透かされたようで……






「命令したのはZeusだよ」





───脳裏に浮かんだリョウの姿が、粉々に砕け散っていく。