「リョウ……」


頭の中はもうリョウ一色に染まっていて。

こうなればもうどんなに頑張ってもあらがえないことは分かっていた。


恋愛を知らない私が経験豊富なリョウの手中に堕ちるのはたやすいことで。


あとはリョウに染まり、リョウに支配され、リョウを求めるだけ。







「──もっと俺を求めろよ」

「……っ、リョウ……」

「俺のことだけを見て、俺のことだけ考えてればいい」