キミを奪いたい



不信感丸出しの侑真にフッと口元を緩めた雷神総長は、笑みを浮かべたまま、



「俺らと手組まねぇか?」



そう愉快げに言い放った。









「はぁ?」


瑠衣の素っ頓狂な投げかけは、当然と言えば当然だった。


この状況でそんな提案をしてくるだなんて誰が思うだろう。



雷神と緋月が手を組む?

そんなこと、想像すら出来ない。



そう思っているのは私だけじゃなく、メンバーたちの表情を見ると同じようにそう思っているようだった。




「ハッ!冗談だろ?お前らが緋月にしたこと忘れたのかよ!」



怒りをあらわにした瑠衣の咆哮が、雷神目掛けて襲いかかる。


瑠衣が怒るのも無理はない。

だって、緋月のメンバーが雷神に襲われたのはついこの間のこと。


雷神はそれを都合よく忘れているのだろうか。