キミを奪いたい



「さっき瑠衣たちにも誘ったんだけど、あーちゃん体調良くなったらみんなで遊びに来てよ。母さんも父さんも喜ぶと思うから」

「え、いいの?わぁ、行きたい!」

「行くのはいいけど、体調良くなってからだよ」

「うん、わかってる!」



ソファーの背もたれに腰掛けてたお兄ちゃんに頭を撫でられながら、瑠衣と侑真に絶対行こうね!と目くばせをする。



「っていうかお前ら、そんな遊んでる余裕あんの?」

「っ」



お兄ちゃんのその一言にドキッとして、一瞬で顔から笑みが消えた。

それは私だけじゃなく、瑠衣と侑真にも言えることで。


唯一変わらないのは、なっちゃんだけ。


その なっちゃんも私の表情が一変したのを見たせいか、少しだけ顔をこわばらせている。