「そうか。じゃあ俺先下りとくな」
「うん。着替えてから行くね」
さすが侑真。着替えを察して、早々と立ち上がり、部屋から出て行こうとする。
私も着替えなきゃ、と上布団をまくろうとしたら、ドアを少し開けたところで侑真が振り返ってきた。
「あ、言うの忘れてた。実は今、来てるの俺たちだけじゃないんだ」
「え、俺たちだけじゃない?」
ってどういうこと? 他にだれかいるの?
「あやの、那智(ナチ)って覚えてる?」
「那智?って、三年前に引っ越したなっちゃん?」
なっちゃんっていうのは、私の幼なじみ。
小学校6年生まで近所に住んでいて、中学に上がるのを機に隣県へと引っ越してしまった。
こっちに戻ってくるかどうかわからなかったから連絡取ってなかったんだけど……。
そっか、こっちに戻って来たんだ。


