「送ってけ」
「は?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
本当に驚いた。
リョウ発言のもそうだけど、“ナギサ”くんと“イズル”くんの叫び声にも同じぐらい驚いた。
「……あれ?あれってナギサくんとイズルくんじゃない!?」
「えっ、ちょっと待って。リョウくんもいる!」
あまりにも大声だったせいで舞台袖付近にいたお客さんが私たちの存在に気付いたらしい。
私は慌ててマスクを元に戻し、お客さんに背を向けた。
バレてませんように。
あの中に緋月の姫だと知っている人がいたらいろんな意味で最悪だと言える。
緋月の姫がZeusの幹部と一緒にいるのも明らかにおかしいし、それが緋月のメンバーの耳に入ってもやばい。
今すぐここから立ち去らなきゃ。
……でもまだここに来た目的を果たしてはいない。
「あの……!」


