どうしよう……このまま連れて行かれたら私……
「離して……っ!」
これからどうなってしまうのか不安になった私は、ありったけの力を込めてその場に踏んばった。
けど、私の抵抗なんて男の子からすれば子供と同じで。
「もー着くから」
「っ」
そう言った男の子は、私の頭を思いっきり引き寄せて自分の腕の中へと閉じ込めた。
「は、離し……、」
なんとか抜け出そうと男の子の服を引っ張ってみたけどビクともしなくて、その状態のまま引きづられるような形で歩き始める。
「やぁっ」
声を出したくても思うように出せなくて。
あまりの息苦しさに男の子の服を掴もうとしたら、まるで押し返すのが分かっていたかのように男の子が立ち止まった。
けど、離してくれる気配は一向になく、一度止まったかと思ったらまた歩き始めてしまう。
────と、次の瞬間、男の子の腕越しに響いてきた爆音に体がビクッと跳ね上がった。
ここってもしかして……。
え……でも、私たち反対方向へと歩いていったよね?


