胸に違和感がある事に 目が覚めた
私は スマホの明かりを付けて 時間を確認すると 夜中の2時だった。





胸の苦しみは 咳となって出て来た
熱も上がってる、当然だけど



深呼吸しようとするけど
咳のせいで 息を吸うことが出来なかった




このまま 治まらなかったら
どうなるのだろうと、思った。






暫く 咳き込むと今度は 別の苦しみが襲った






......このまま、死ねたら。






目が霞み始めた頃、ガラッと開けられたドアにビクッとした



そこには...爽波先生がいた。




私の状態を見た、彼は他の誰かに伝えていた....ナースコールも押してないのに タイミング悪い。







「そのまま、意識は保ってて。」





横たわっていた、私に背中を摩る
彼の手は大きくて温かった。





酸素マスクや点滴など、慌ただしい様で
手慣れた手で 私の喘息と心臓病の発作は治まった。






「はぁ、良かった...」





疲れたように、パイプ椅子に座わり
私の手を握った




彼の手は震えていて、振り払えなかった。





気が付くと、隣には涙する柚月先生もいた。