風に吹かれた奇跡

ちょっとふざけた風に看護師さんが言う。

「違いますよ。なんか知らないけど勝手に泣き出したんですよ。」

「ふふっ。相変わらず仲いいわね。はい、美羽ちゃん。手紙。」

看護師さんから渡されたのは大樹くんからの手紙。

思わず杏ちゃんのことを見ると杏ちゃんもちょうどこっちを見ていて急いで手紙をひらいた。

『いいよ。会おうか。』

一番最初に目に飛び込んできたのはその言葉だった。

「美羽……。顔にやけてる。」