隣の席の遠藤くん




「女子って不意に弱いって聞いたのになぁ...」


「へっ」


「女子はこれでおちるって雑誌に書いてあったのになぁ...」


「いやあの」


「嘘だったのかぁ...」



あまりの遠藤くんの落ち込みように私はたまらずアドバイスを入れた。



「いや確かに不意には弱いと思いますけど。やっぱりまずはデートからでしょ」


「へ~デートって例えば?」


「う~ん、遊園地とかかな?」



やっぱり定番でね!とぐっと親指を心の中で立てた。



「じゃあさ、遊園地行こうよ」
「へっ」



まさか自分が誘われるなんて思ってなかった私はもう棒立ち。


なのに遠藤くんは飄々とした様子で私を見つめる。



「だって、デートからなんでしょ?」



そう言って微かに笑った遠藤くん。


そんな不意な表情にドキッとしてしまった私は、


完全なる白旗を上げた。