私は私、と平気を装って、どこまでも一人を貫いた 古川と関わるまでは。 こんな短期間で、楽しい、嬉しい、辛い、苦しい、感情が頭の中に入ってくるなんて予定外だった 新しい気持ちも覚えた 「古川のせいなんだから…」 「は?なにが?」 キッと古川を見上げて睨む 「こんなに苦しいなんて知らなかった、」 「…なにが。」 少し驚いた顔をしている 「私は、確かに人より人の気持ちがわからないし、自分勝手だし、理解しようともしなかった、でも、古川のせいで色んなこと知りたいって思うしかなくなった、」