ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】

『服は自分で脱いだ方がいい?……って何笑ってるの?』





チラリと俺を見た由宇の顔つきが少しムッとしたものに変わった。




「ごめ…」




口元を片手で覆って隠そうとしたけれど、頬までゆるんでるのがわかる。





『こんな歳まで何もなかったのがそんなにおかしい!?笑うなんていくらなんでもひどいわ…』





「違うよ。誤解しないで?
ーー嬉しかったんだよ」





怒って起き上がろうとする由宇の肩を抑えてまた寝かせた。




「由宇が、誰のモノにもなってなかったんだって、俺が初めてなんだって知ってすげー嬉しいの!」




さっき由宇が言ってくれた言葉の重みを改めて知った。




俺が望むならキスのその先だっていつでも平気だと、
俺とならどんなに痛くたって辛くたって構わないって言ってくれたその言葉の重み。




「初めてなのに、あんな事言わせてごめん。誤解しててごめん

由宇は何もしなくていいよ
ただ……」






『ただ?』





「我慢とかしないでただ俺を感じてて?」