「…今、何て?」
言われた言葉を理解しようとしてみたものの、どうにも出来なくて尋ねた。
『〜っ。だからっ初めてで私は何をしていいのかわからないから教えてって言ったの!』
顔を両手で隠しながら大きな声で言われた。
は?
はぁあああ!!?
「ぶ、部長とは?プロポーズまでされたのにヤってなかったの?」
思わず起き上がって聞く俺に顔を覆ったまま逆を向く由宇。
『ヤったとかそんなはっきり言わないでよっ!
相田部長には付き合う前に手を握られた事はあったけど、それだけよ』
「い、今までの彼氏は??」
『…そんなの中学時代に両思いの人と一緒に帰った位で、女子高だったし、働いてから歩に会うまではあんな容姿だったし、どうせ彼氏なんていなかったわよ』

