ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】

「由宇はどうしたいのかちゃんと答えて?

今日が嫌って言うなら俺我慢するから」




本当は我慢したくないんだけどさ。





『正面から聞かれて恥ずかしかっただけだから、我慢なんてしないで』





本当に恥ずかしかったんだと思う。




言いながらどんどんと潤んでく由宇の瞳。




そういう言葉や表情が、男心くすぐるってわかってる?




ここに押し倒したい衝動をこらえて、おでこにキスをしてから脇の下と膝の裏に手を入れて抱き上げた。





抱き上げると首に手を回して俺の首元に顔を隠すように埋めてくる。




由宇の髪が顔を掠めるだけでもカラダが反応した。




閉めきっていた寝室のドアをあけると、ヒンヤリと冷たい空気が流れ出てきた。




ベッドへと優しく由宇を降ろして横に腰かけた。




そして




顔の横に両肘をついて覆い被さった瞬間、由宇がカラダを強ばらせて泣きそうな声で言った。







『わ、私…初めてなの

だ、だからどうすればいいのか教えて?

ちゃんと言う通りにするように頑張るからっ』