ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】

『私が一緒に居たいと思うのは、

キスしたいって思うのは……
歩だけなの。

歩が望むならその先だっていつでも平気よ?

そう思うのは歩だからなのよ

……相田部長に対しては一度も思ったことはないわ』




少しだけ言いずらそうに部長の名前を出した由宇。




だけど、その目は揺らいでない。




俺だけだと言ってくれた由宇の気持ちが強く伝わってきた。





「ーーッ。

だって…俺…部長よりもガキだし……

部長より由宇を気持ち良くなんて出来ないかもしれない」





それなのにまだ情けない事を言う俺。





ペチンと挟まれたままの頬を叩かれた。



といっても全然痛くない。



『バカね。

よくわからないけど……気持ち良いとか、そんなのは後からついてくるものなんじゃないの?

そんな事よりも、誰とそうなりたいかが大切な事じゃないの?

私は歩となら、どんなに痛くたって辛くたって構わないって覚悟してるわよ?』