ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】

『すぐに暖かくなるから座ってて』




部屋に備え付けのストーブのスイッチを押して、台所へ移動してヤカンを火にかける。




そしてお茶っ葉と湯呑み茶碗を用意する由宇をソファに腰掛けながらボンヤリと見つめていた。





直ぐにお湯が沸いて、お茶をいれてソファの前のテーブルに置いてくれた。




「サンキュ」




フーっと息で冷ましながらお茶を飲む俺の横に由宇が腰かけた。




『何か悩み事とかあるの?』





湯呑みから口を離した俺を見計らうように由宇が口を開く。




テーブルに湯呑みを置いて、隣を見れば眉をハの字にして心配そうな顔をしている姿。




「どうして、そう思うの?」





『だっていつもと様子が全然違うから。

…私じゃ相談に乗れない?』