しおりを渡した女の子が見つかるかもしれないと期待している表情。



アルバムに目を通したらすごく落ち込むだろう。



だけど本当に時間が無さそうな由宇さんを見たら、今言うべきことじゃないと思ったんだ。




「一緒に戻るところ部長に見られたら困るでしょう?
時間差で戻りますよ!」




ただ単に本当の事を伝えるのが怖かったという気持ちも後押しして、そんな言葉をかけていた。










もしこの時、忙しいと分かっていても、由宇さんを呼びとめ、本当の事が言えてたなら




いや…もっと早くに本当の打ち明けて好きだと気持ちを伝えて頑張ってアプローチしていたなら






あんな場面に出くわすことなんてなかったのかな?








由宇さんと部長が2人きりでエレベーター内にいる事態になんてなってなかったのかもしれないってその場面に出くわしたときに心底そう感じたんだ。