ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】

飛び付かん勢いで由宇さんは俺にアルバムを見せて欲しいと懇願してきた。



しおりを渡したのが女の子だと思っている以上、アルバムを見たって、由宇さんがガッカリするのが想像できる。




けれど眉をハの時に下げて、断れば泣いてしまいそうな顔。




そんな顔されたら、断れないよ。





由宇さんの望む人は載ってないってわかってるくせに、月曜日に会社に持っていく約束をしてしまった。





『ありがとうっ!!』








「ーッ!!」




時が止まってしまえばいいのにって思った。