ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】

意外にも着れる服が結構あった。
店員に勧められ断れずに買ったけど着る気もなくずっとクローゼットやタンスの中で眠ってたらしい。




これからの服選びではちゃんと試着してから買うように言った。




由宇さんは疲れたとでも言うようにテーブルに突っ伏しながらも頷いていた。




少しして、由宇さんは買った服や出した服を片付けを始めて、俺はというと本棚の中にある卒業アルバムを発見していた。





あのアルバムで由宇さんの名前と年を知ったんだよな。




もう一度見たい。





「アルバム発見!」




止められる前にさっと手にとってカバーから中身を取り出した。





『見ないで』と言った由宇さんも俺を止めるわけでもなく、服を畳む手を止めない。




本気で嫌がってないと判断して由宇さんのクラスまでアルバムを一気に捲った。