ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】

嬉しい気持ちを抑えきれないうちに出来上がった由宇さんの手作り料理のパスタ。



俺の皿のほうには、これでもかってくらいの量のパスタを盛ってくれていた。



お腹が空いてるからじゃない。お世辞抜きで、すげー旨い。




「すげー旨いです」




そう告げて勢いよく食べていると、由宇さんがとんでもない提案をした。






『気に入ってもらえて良かった。良かったら明日からお弁当作りましょうか？』




えっ！！？マジで？俺に？



噛むことも忘れてフォークを加えたまま呆然としていると、慌てた様子で付け加えられた言葉。





『お、お礼よ！この髪型セットは楽で気に入ってるし、洋服も良いの見つかったし！』




理由はどうであれ、由宇さんが俺のために弁当を作ってくれる。




俺に弁当を！！




どうして今日は週末なんだろう。じゃなきゃ、明日すぐにでも由宇さんの弁当が食べられるのに。




明日、明後日がどうして会社は休みなんだろうとさえ思えた。



ああ。今から月曜日が楽しみで仕方ない。