午後からの俺はめちゃくちゃ上機嫌だった。



苦手な取引先に行くのも苦じゃない。




だって由宇さんと繋がりが出来たんだ。




ケータイ番号にメルアドも交換出来た。




『私、メールとかって苦手だから返事とかしないかもよ？』




そう言いながらも渋ることなく赤外線で交換しあった。




会社だけでなくて由宇さんと電波を使って繋がることが出来るんだ。




由宇さんの連絡先を一人だけ別のグループに分けて登録。連絡が来てもすぐわかるように着信音も変えた。


移動の度にケータイを開いて由宇さんの番号を眺めてしまう位嬉しいんだ。






何か理由をつけてメールを送ってみたい。

ずっとそんな衝動にかられてメールする理由を考えてばかり。




そこで、思い付いたのが由宇さんを姉貴の店に連れていこうかなって事だった。



明日から由宇さんの服装が以前のに戻っても悲しいし、新しい服は必要だろ？



会社に戻ってすぐに姉貴に電話して、了承を得た。



時刻はもうそろそろ仕事が終わる時間。



メールが苦手と言ってた由宇さん。



直接誘った方がいいかもしれないと思って、今から由宇さんの所へ向かうと告げるメールを送って向かうことにした。