不安な気持ちのまま午前中を過ごして、昼になると同時に屋上へと急いだ。




開け放つ扉の向こうは今日も眩しい日差しとむし暑さ。




由宇さんはまだいない。




前に由宇さんが居た場所には給湯棟の陰が出来ていてそこへと移動してすぐに扉が開いた。




お弁当を片手に持った由宇さんは空を見たまま動かない。




俺にも気付かずに何かを考えてるようだ。




怒ってる?うんざりしてる?それとも誰かに直接傷付けられるような事言われた?




俺の立つ位置から見える横顔。




険しい顔とか、悲しい顔とかしてるようには見えない。





どうしたんだろう?




そう思ってた時に由宇さんがボソリと言葉を落とした。