優しかった場所。 温かった場所。 すべてを包み込んでくれる空。 東京の無機質な四角い空とは違った 澄んだ綺麗な空。 オレンジ色の綺麗な空。 あれだけ田舎臭いと思っていた牛の匂いも なんだか懐かしい。 排気ガスの匂いより よっぽどこっちのほうがいい。 気がついたら俺は 桜並木の上り坂を登り 母校、清川高校の正門に立っていた。