金曜日の溺愛にはかなわない(完)

「那月、キスなんて突然してごめん」


「なんとも思ってないんだと思ってました」


「家連れてったりなかなかアピってんだろ」


「ただの家政婦にしか思えませんよ」



言葉で口にしてくれないとわからない。
だって、全然知らなかったから。



「那月、家に行こう」



半ば半強制で車に押し込められる。



「そんな無理やりやらなくても逃げないですよ」


「フッ。現実を甘く見るなよ」



社長のいつもの口癖。
車の中に戻った社長はさっきのすこしかわいい社長からいつもの横暴社長に戻ってた。



「お前からキスするまで離さねえから」



そんことを言いながらあたしの腕をつかんでハンドルをま回そうとしない。



「も、もう運転手してください!」


「もう一度言わないとわかんない?」



たしかに、現実を甘くみてはいけないようだ。

だって、ほら
鬼社長は、甘く豹変するからー。