「もー勝手にしろ!」と、雅美はなげやりな気持ちになっていた時に美月さんの姿が目に止まった。

「み、見ていたのですか?」と、雅美はパニックしてしまう。

「しっかりとねー」

 雅美の所へ歩み寄って来た美月さん。

「すみませーん、恥ずかしいところを見せてしまって」

 顔を真っ赤にして雅美はタジタジ。

「倉沢さんもワガママな友達のお守り、大変よねー?」

 美月さんは、雅美が私の事で色々と苦労をしている事を十分、分かっているようだ。

「マジ、手を焼いています。どうしたらイイでしょうか?」と雅美は苦笑い。

「後は私に任せて」

 美月さんはこう告げると、すぐに私の後を追い始めた。
 そしてこの日の夜遅く、雅美にLINEで結果報告したと言うワケ。